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『僕は愛を証明しようと思う』を観て恋愛工学を実践しようと思い立った非モテの君へ

ついに恋愛工学のバイブル『僕は愛を証明しようと思う』がドラマ化されることになった。

www.tv-asahi.co.jp

『僕は愛を証明しようと思う』は、主人公で弁理士の渡辺君が彼女にフラれたことをきっかけに、永沢さんというモテの師匠に出会い、恋愛工学を教わりながら、モテモテになっていく、というストーリーである。

 

僕には永沢さんのような師匠はいなかったものの、数年前から恋愛工学に熱狂され、恋愛工学を学び、恋愛工学を実践してきた。

ぼく愛がみんなに読まれ始めた頃、週刊金融日記の読者でもあった僕は裏でリアル渡辺くんのような活動をひとりでやっていたわけだ。

そして今では恋愛コンサルティングをはじめとしたリアル永沢さんのような活動もしている。 

 

おそらくドラマの影響で恋愛工学を実践しようと思う人は増えるだろう。

モテ男...いや同志が世の中に増えるのはとても喜ばしいことである。

が、残念ながら現実は小説のようにはうまくいかない。

自分自身の経験からも数々の恋愛コンサル生を指導してきた経験からも、そのあたりの一般人や怪しい恋愛指南者よりもこのことはよっぽど深く正しく理解しているつもりだ。

美しいストーリーのフィクションとは違い、現実はどきに厳しく残酷なものである。

 

少しでも世の中にモテ男が増え、多くの女性を幸せにしてくれることを願って、そこでこれから同志になるであろう彼らが必ずぶつかるであろう壁とその対処について記しておきたい。

 

1. 地蔵の壁

「どうやって話しかければいいですか?」
「このパブにどうやって行けばいいか、聞いてこい。女に道を聞くのは、ナンパの最も基本的なルーティーンだ」

 道を聞くぐらいとても簡単なことだと思った。しかし、いざ聞こうとすると足が動かない。僕はそのパブにどうやって行けばいいのか知っている。知っているのに、知らないふりをして聞くのは、別の目的があるのにそれを隠しているみたいで、後ろめたいというか、恥ずかしい。わずか数秒間のうちに、僕がいま彼女たちに声をかけない理由が、次々と頭に浮かんできた。僕が道端で固まっていると、ふたりはどんどん遠くへ歩いて行く。
「そんなところで突っ立ってて、まるで地蔵みたいだな」
「で、でも、道を知ってるのに、わざわざ聞くなんて、おかしくないですか?」
「言い訳はいいから、とにかく聞いて来いよ。これは業務命令だ」永沢さんは語気を強めた。
 しょうがない。これは業務命令で、会社で上司から命令されているんだ。そう考えると、不思議なことに道を聞くぐらいどうってことないという気がしてくる。最初に話しかけようとしたふたり組は、すでにどこかに行ってしまった。僕は別のふたり組を見つけ、歩いて行った。
「すいません」と僕は話しかけた。「街コンに参加している方ですか?」

主人公の渡辺くんが永沢さんと街へでてはじめてナンパするシーンである。

はっきり言おう。いきなりストナンはできない。

あっさり書かれているが、おそらく9割以上の男は街にでて女性の声をかけられず、帰路につくことになる。

しかも1回ではなく複数回である。

街で地蔵しては「僕はなにをしているのだろう?」と思いながら何の成果もなく家路につく経験を繰り返す。

これは永沢さんのようなパートナーがいても、である。

何度も恋愛コンサルティングで似たようなシーンに遭遇したが、ほとんどの人はできない。

バーナンやパーティーですら難しかったりする。

つまり、いきなり自ら女性に声をかけオープンするのはめちゃくちゃハードルが高いのだ。

 

スライムやドラキーとすら戦ったことがないのに、ゴーレムに挑んでも討ち死にするだけである。

とにかくハードルは小さくしよう。

話しかけやすさの順でいけば

・回転寿司方式の婚活パーティ

・街コン

・立食形式のパーティーなどのイベント

・金曜夜のナンパスポット

でハードルが低い。

さらにここで答えを言っちゃうと、ACSモデルのAフェーズ(出会いのフェーズ)ではなく、Cフェーズ(デートのフェーズ)からクリアしていくべきなのだ。

その方がよりハードルが低い。

これに気づかず、特になんの成果もなく永遠に街を彷徨えば、メンタルが崩壊し、モテへの道を断念してしまう男は後を絶たないだろう。

 

2.LINEゲットの壁

 「じゃあ、LINE交換しようか?」と永沢さんが自分の携帯を取り出した。「あっ、はい」と恵子が嬉しそうに携帯を取り出す。僕と由佳も携帯を取り出した。
QRコード見せてくれる?」と永沢さんが言うと、「QRコードってどうやるんだったっけ?」と恵子が聞いた。「ちょっと見ていい?」と永沢さんが言うと、恵子が自分の携帯を永沢さんに渡した。永沢さんは自分の携帯のカメラで彼女の白と黒のモザイク模様のQRコードを読み取った。永沢さんは簡単にメッセージのやりとりをした。「あっ、スタンプ届いたよ」
 永沢さんのやり方を真似して、僕も由佳のLINEIDをすかさずゲットした。次に、永沢さんと由佳、僕と恵子もLINEIDを交換した。僕と永沢さんは彼女らに軽く挨拶をしてから、店員に促され、テーブルを後にした。
 ふたりの女性と知り合い、連絡先をゲットしたのだ!
 僕が乗った船は、ついに大海原に漕ぎだしたようだ。見習い船乗りの僕は、船頭の永沢の一挙手一投足から航海の仕方を学ぼうとしていた。

次にぶつかる壁は「どうやってLINE聞いたらいいかわからない」だ。

僕らのように呼吸をするようにLINEのQRコードを出してはしまい...を繰り返している人間でなければ、どうLINEゲットすればいいのかまったく想像がつかないのである。

 

そもそも何のためにLINEを聞くのか。

食事に誘い、終いには男女の仲になるためである。 

ということは、やはり食事に繋がる会話の流れをデザインすべきなのである。

「なに飲んでるの?」

「白ワイン」

「ワインよく飲むの?」

「まあまあ飲むよ」

「そういえばこの前行った〇〇てお店ワイン美味しかったよ。特にご当地ぽい△△の✕✕ってやつが美味しかった」

「なにそれおいしそう」

「今度いく?都合良い日連絡するよ」

→LINEゲット。

 

3.デートの壁

   トライアスロンで知り合った女性たちに次々とメッセージを送った。僕は、ひとりの女性とデートの約束までこぎつけ、待ち合わせ場所の品川駅へ向かった。

実はLINEを聞いてもデートまで辿り着けないケースは結構な頻度である。

しかもこれは偶然ではなく、特定の男に限って9割近い確率でデートの約束が成立しないのだ。

この原因は恋愛経験の有無である。

ろくにデートすらしたことない男がどれだけAフェーズでうまく振る舞おうと、女という生き物はそれを見抜いてしまう。

渡辺くんがなぜうまくいったかというと、それはひとえにちゃんとした恋愛経験があったからである。

恋愛経験ゼロの童貞がいきなりナンパを始めると、LINEゲットするも永遠とデートできない状態に陥る。

やはりここでもAフェーズではなくCフェーズからスタートなのだ。 

 

4.セクトラの壁

  永沢さんは、それを見て満足そうな笑みを浮かべた。それから日曜日のデートの詳細を僕に聞いた。「ところで、日曜日のディナーで、お前がどういうことをしゃべって、彼女の反応はどうだったのか、詳しく聞かせてくれ」
 僕は包み隠さず全てを話した。思ったより、饒舌に喋れたこと、僕がちゃんとした仕事をしていることをアピールしたこと、そして、帰ろうとする彼女を引き止めて、品川の運河沿いでいっしょに散歩をしたこと、最後に家に誘ったこと。
「やっぱりな」と永沢さんが言った。「それじゃ、いつまでたってもセックスできないぞ」

永沢さんはデートでラポール形成について指南するが、ボトルネックは別のところにある。

拒絶の恐怖から自らセクトラ(セックストライ。家やホテルなどセックスに誘うことをいう)できないことだ。

拒絶される可能性を減らすには、物理的距離を縮める→手繋ぎ→キス→セクトラ、と段階を踏んでいく必要がある。

トラブルを避けるためにも必ずこのステップを踏むようにしよう。

 

5.彼女化の壁

  この大航海の記念すべき最初の女となった浜松町のOL・絵里子だが……。
 じつは、その後しばらく付き合った。
 あのトライアスロンの日から、ナンパの修行がはじまると思いきや、僕はまた、ひとりの女に非モテコミットしたのだ。僕にとって、彼女が全てだった。結婚したいと思っていた。僕には彼女だけだったが、彼女には僕だけではなかった。転勤した昔の恋人とも、つかず離れずの関係を続けていたのだ。絵里子が僕と付き合って一ヶ月後に、彼女の元恋人が東京に帰ってくることになった。僕はお払い箱にされてしまった。諦めきれずに何度も連絡したら、また、携帯電話は着信拒否にされ、LINEもブロックされた。僕はまったく進歩していなかった。
 永沢さんは、呆れていた。
 これだから非モテコミットってやつは……。

ぼく愛では「彼女が離れていかないよう複数恋愛して非モテコミットを避けよう」というメッセージが読み取れるが、複数恋愛は非モテコミット対策の本質ではない。

本質は「女よりいいものをもつこと」である。

女に非モテコミットしないために他の女を探し求めているようでは、結局女に振り回される人生なのだ。

セックスできるようになって女を攻略したようにみえても女に支配されているといっていい。

自分の人生を生きることがなによりも非モテコミットの解決策になるのだ。  

 

 

 

おしまい

 

参考