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独断と偏見で選ぶ2017年ベストブック

ワークをライフの一部と捉えている僕らに年末年始のお休みはありません。

こういうまとまった時間がとれるときにこそ本を大人買いして部屋に篭もるべきなのです。

12月はたくさんのお酒を飲んだので、年末年始は炭酸水でも飲みながら本を読みましょう。

今年もかれこれ100冊くらい読んできましたが、 その中で個人的によかったと思う本をまとめました。

 

恋愛

愛するということ 

週刊恋愛サロンを毎週書いてるので恋愛のテクノロジー的な話で本から学ぶことはもうほとんどないのですが、この名著にはすべてのテクノロジーの土台となる考え方が書かれています。
多くの人は素敵な相手さえいれば恋愛は成就すると信じています。もちろん理想の彼女を探し続けるナンパ師や白馬の王子様を待ち続ける婚活BBAなどもです。
しかし、フロムは愛することは能力だと説きます。要するに恋愛の悩みに対する答えは自分の中にしかないのです。彼女ができても毎回「もっと良い人がいるのでは...」となる人は必読の一冊です。

 愛について学ぶことはないと考える第一の理由は、たいていの人は愛の問題を、「愛する能力」の問題ではなく、「愛される」という問題として捉えているからだ。つまり人びとにとって重要なのは、どうすれば愛されるか、どうすれば愛される人間になれるかということなのだ。 

 

完全教祖マニュアル

教祖の手口が明かされている本ですが、あえて恋愛にカテゴリしました。
僕ら恋愛プレイヤーの使命は「ひとりでも多くの女性を幸せにすること」ですが、それはなにも素敵なレストランや楽しいイベント事などの"非日常"を提供するだけに限りません。それよりもむしろ、いま目の前にある"日常"を「こう捉えればもっと楽しく生きられるよ」と世界観を少しだけ変えてあげることの方が大切です。
「クリスマスは恋人と過ごすもの」、「恋愛体質→ビッチ→悪」、「女は結婚して子供を生むのが幸せだ」。彼女らはこうした社会が提示する価値基準にいつもブンブン振り回され、結果的になにかしらネガティブな要素を心に抱えています。こうした子を救うには教祖の手口を勉強するのが近道かもしれません。まあ要はリフレーミングの技術が詳細に書かれた本です。

問題は私たちがその「世界」をどのように解釈するかということです。どう解釈したらハッピーに生きていけるのか、十人十色ですから、それは人によって違います。科学的に解釈するのも一つの選択肢ですし、キリスト教的に解釈しても、仏教的に解釈しても、イスラム教的に解釈しても構いませんが、今のところ誰にも分からないので、自分がハッピーになれるものを選べばよいのです。今日そのお仕事は、そんな選択肢のひとつを与えること、つまり、あなたなりの世界観を説くことなのです。

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お金 

新しい時代の金の教科書

まだ全部読んでないけど、山口さんの本はわかりやすくてなかなか本質ついてるのでオススメです。

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お金2.0

今売れてるメタップス佐藤さんが次の時代の経済について書いた本です。
佐藤さんは「お金」「感情」「テクノロジー」の3つの力学で未来の方向が決まっていくと述べています。

企業の経営を通して一番勉強になったのが、世の中がどのように動いているかという力学に関してです。(中略)それは、現実はおおよそ3つの異なるベクトルが併存し相互に影響を及ぼしており、それが未来の方向性も決めている、という構造です。(中略)「お金」「感情」「テクノロジー」の3つです。

ここ読んでて気づいたのですが、はっきりいってみんな全然勉強しないので感情よりもお金×テクノロジーにポジションをとるだけで一歩抜きん出ることできます。価値の提供や信用の蓄積もテクノロジーでできるし素晴らしい時代になってきました。 

 

健康

筋トレビジネスエリートがやっている最強の食べ方

健康でスリムな体型を保つには正しい食事の知識が欠かせません。このあたりの分野は怪しい本か小難しい本の2択であることが多いのですが、PFCバランスの計算方法などとてもわかりやすく解説してくれています。特にダイエットしたい人、筋肉つけたい人なんかはこれ一冊読んでおけば食事の実用面に関してはほぼOKかと思います。 

 

フィット・フォー・ライフ ——健康長寿には「不滅の原則」があった!

上の本の理論を詳しくした感じの本です。ハードカバーでゴツい本ですが、内容はいたってまともです。食事に関しては、ネットの怪しい記事や下手なダイエット本を読むよりもこれ一冊読んどけば事足りるのではないでしょうか。

 

人生戦略

幸福の「資本」論―――あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」

橘玲氏の幸福をテーマにした新書です。人的資本、社会資本、金融資産の3つの視点から幸福の条件について考えます。

3つの資本=資産を一体としてとらえる「幸福の統一理論」を次のようにまとめることもできるでしょう。
①金融資産は分散投資する。
②人的資本は好きなことに集中投資する。
③社会資本は小さな愛情空間と大きな貨幣空間に分散する。

まだ読んでない人はとりあえずこれだけは買って読みましょう。 山口さんの『お金の教科書』やメタップス佐藤さんの『お金2.0』と合わせて読めば、今後富や価値が3つのうちのどこに流れるのかなんとなくみえてきます。

 

新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ

昔読んだことがありましたが、新版がでて再度購入しました。マイナンバーの運用や社会保険の加入義務厳格化などに関して加筆されてます。少しでも副業や確定申告してから読むと吸収力がまったく違いますね。

人生を経済的側面から考えるならば、それは売上と支出を管理し、利益を最大化する一種のゲームです。マイクロ法人によって「人格」を分離することは、このゲームを有利に進めるための基本戦略なのです。 

 

損する結婚 儲かる結婚

結婚、離婚に関する法律やお金まわりの話はこの1冊を頭に叩き込んでおけば十分です。この内容さえ押さえていれば、離婚調停中の同僚の相談にのることもできます。
世の中の価値観は、結婚=幸せ、離婚=不幸せ、みたいになっていますが、それに惑わされず、正しくリスクを認識し、結婚という制度をツールとしてうまく使えるようになりましょう。 

 

テクノロジー

データの見えざる手: ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則

しばらく積ん読になってた本ですが、めちゃくちゃおもしろいです。ウエアラブルセンサを活用して「幸せな状態とは」「運をコントロールできるか」「コミュニケーションの質とはなにか」など抽象度の高い問いに挑みます。
僕はIT系の仕事をしていて働きながら薄々感じていた違和感も見事に言語化されました。

ここで明らかになった「現場の活発度」の重要性は、従来、IT設計にまったく考慮されていない。 むしろ、ITの導入によって、一見効率化するはずのように見えて、それまで集団の身体運動の連鎖に必要だった要素を排除してしまい、それにより活発度の連鎖的な向上を促す仕組みがなくなって、「生産性」や「クリエイティビティ」を低下させてきた場合も多いのではないだろうか。生産性向上のためのツールであるITが、むしろ生産性低下の原因にもなりうるのである。 

 

超AI時代の生存戦略 ―― シンギュラリティ<2040年代>に備える34のリスト

大学院教授でありメディアアーティストであり実業家である落合さんのきたるAI時代をどう生き抜くかについて書かれた本です。
結論をひとことでいうと、人間にしかできない好きなことで食っていけ、です。
「人間にしかできないこと」とは、いわゆるクリエイティブな活動ですが、言い換えるとそれはゴールが最初から決まってない仕事です。インプットとゴールさえ決まってしまえばAIで解けるからです。この意思決定タスクをしているのがいわゆる大企業ホワイトカラーです。
この本の大きなポイントは「ホワイトカラーからAIに置き換わる」ということです。まあただ個人的には、日系企業の場合、政治的な壁があるのでまだまだAIの導入はゆるやかだと思います。なので、先ほども書いたとおりテクノロジーに軸足をおけばそれだけでそのへんの人たちより1歩、いや2、3歩先にいけるのではないでしょうか。

人間が人間にしかできないこと──クリエイティブな活動をすることで余暇を潰すことで生きていくような世界は、そしてそれを可能にするほどの富が集まる場所は、そこにしかないだろう。他のローカルでは機械の歯車として人間も働き続けるのだ。富を生み出すために、インターネットの端末に混ざって生きていかなければならない。

 

ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム

『イノベーションのジレンマ』で有名なクリステンセン教授がイノベーションの方法論について書いた本です。今年に意識高い系エンジニアにイノベーションを起こす方法論のであるデザイン思考を強く勧められて、何冊か読んだいたらこの本に行き着きました。個人的にはデザイン思考本よりこっちの方が言葉に落ちてる感があって好きです。

ジョブ理論の中核には、単純だが強力な知見が込められている。顧客はある特定の商品を購入するのではのではなく、進歩するために、それらを生活に引き入れるというものだ。この「進歩」のことを、顧客が片づけるべき「ジョブ」と呼び、ジョブを解決するために顧客は商品を「雇用」するという比喩的な言い方をしている。

要約すると「顧客の本質的な目的を文脈もふまえて特定し、ボトルネックとなっているうんフレを解消する体験+プロダクトを用意しろ」です。イノベーションに近道はない。 

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知的生産

メタ思考トレーニング

『「地頭力」を鍛える』で有名な細谷さんの本です。
先にあげた人間にしかできないクリエイティブな活動のひとつがこのメタな思考です。メタとは「ひとつ上のレベルの」という意味です。そもそも系の思考と言い換えるとわかりやすいですね。具体的には、①自分を客観視する、②知らないことを知る、③その概念自体がなにかを問う、④上位の目的を問う、⑤抽象化する、などです。
自分自身はひねくれているからかそれほど新たな発見はなかったのだけど、特にまじめに頑張って競争しちゃう人にとっては目からウロコかと思います。

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アナロジー思考

こちらも細谷さんの本です。これ買いです。
副業やるときでも事業始めるときでも新しいことを始めるときは、自分がもっているものをいかに横展開するかが肝です。ひらたくいえばこの横展開がアナロジー思考にあたります。こういう思考は専門的な知識なんかとはまったく別の筋肉なんですよね。

アナロジー思考というのもある意味でこの「アービトラージ」という考え方の応用、いわば「知のアービトラージ」とでも呼ぶことができるだろう。進んでいる世界で存在するが、同じ構造であるが遅れている世界では存在していないものを発見してそこの穴を埋めることで、遅れている世界にとっては新しいアイデアとなる。これがアナロジーの基本である。

 

知的戦闘力を高める 独学の技法

それでメタな思考を習得するために中長期の運用を記したのが山口周さんのこの本です。ここで書かれてる「独学の技法」が自分のやってる運用とかなり共通点があり、やけに親近感を覚えてしまいました(笑)。まあこれ読めば「短期的に生産性が上がる」とか「かっこいいそれっぽいことが言える」とかライフハック的なものではありませんが、なかなか再現性高いメソッドだと思います。資格とるより教養鍛えましょう。

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ビジネスモデル

そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか

山口さんのビジネスモデル本です。価値を生み出したら誰かに提供し信用を蓄積しておく「ハコ」が必要です。この「ハコ」についてわかりやすく解説してくれてます。ちなみに独立するまでステップはこんな感じらしいです。まだまだ道は険しい。。。

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ビジネスモデルの教科書: 経営戦略を見る目と考える力を養う

上の本をさらに細かく体系化し、構造について説明した本です。実行にうつすときの因果関係やボトルネックについても例をまじえてわかりやすく解説されてます。新規事業とか考える人はこれをひたすら読んであてはめていろいろ考えてみるといいですね。
僕はおじさんに却下されて資金調達できませんでしたが。

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おしまい